プロ2年目のシーズンを迎え、ようやく初登板を迎えたロッテ:佐々木朗希。前半戦でデビュー戦を含む5試合に登板し、5月27日の阪神との交流戦で、プロ初勝利を挙げた。
後半戦を控えた"令和の怪物"に、スポーツネットの記者さんの質問に対して、間違いなく本音で答えている回答を見つけました。それを少し、紹介しましょう。
――4戦目(5月27日)に、甲子園での登板がありました。あの試合は、ワクワクしたというか、やはり高揚感がありましたか。
「甲子園は甲子園でも高校野球とプロ野球では違うということもあり、あんまり、そういうのはなかったですね。ただ練習している時に、ああ、ここが甲子園かという気持ちにはなりました」 ――クールに見えますよね。 「うーん、冷めているだけだと思います」
――非常に安定したピッチングが続いています。その一方で、評論家の方々から「物足りない」という声も聞こえてきます。おそらくは、球速であったり、奪三振数ゆえのことだと思うのですが。意図的に抑えざるを得ない部分もあるわけですよね。
「短いイニングならドーンといけるかもしれませんけど、先発ピッチャーというのもあるので、長いイニングで高いアベレージを出さないといけない。体が強くなったら、(試合の)前半からもっと高いアベレージを出せるかなとは思うんですけど」
――ここ1、2年の「佐々木朗希フィーバー」は、高校3年生の時、163キロを出したことに始まっているわけですが、あんなに早く163キロを出さなければよかった、という思いもありますか。
「それはないですね。(163キロを)出してから球速のこだわりがなくなったので。出そうと思えば、いつでも出せるんだ、って。あれから、ピッチングの精度を上げることに集中できるようになりました」
――1年目と比べると、明らかに今年は軽く投げているように見えます。何割ぐらいの感覚で投げているものなのですか。
「難しいんですけど.. 先発ピッチャーって、だいたい8割前後で投げていると思うんですよ。プロ野球の投手で、10割で投げている人、ほとんどいないと思うんです。10割の力で投げて、10割のボールが投げられるものでもないですし、スタミナ消耗も激しくなる。8割ぐらいの感覚のほうが、結果として10割のボールがいくこともあると思うんです」 ――ダルビッシュ有投手(パドレス)が日本ハム時代、「100の力で投げたら、腕が飛んでいくかと思った」と話していたそうです。出力の高いピッチャーは、やはりそういう感覚があるものですか。 「ありますね。思いっきり投げると、腕が飛んでいきそうな感覚になります」 ――高校時代、163キロをマークした時もそうでしたか。 「それに近い感覚があったと思います」 ――力を入れて投げるのは、怖さもあるわけですね。 「怖さというか、体で感じる危機感があるというか..。まだ、そこまで体の強さがないので、そこはあんまり無理しなくていいのかな、というのはあります」
――1年目はほとんど投げずにトレーニングをされていたということですが、体重も重くなりましたか。
「体重はそんなに変わっていません。大人の体になりきっていないので、トレーニングをしても、あまり効率がよくないと思うので。それよりも体の機能を高めることを重視していました」
――ゆくゆくはダルビッシュ投手や大谷翔平投手のようなガッチリした体にしていくつもりですか。
「そこはトレーニングをしながら自分が感じていく部分だと思うのですが、今の感覚でいくと、僕の場合は、あそこまで大きくはしないほうがいいかなと思っています。どんなに筋力をつけても、体のしなりをうまく使えないと故障もしやすくなってしまうと思うので」
――今、人類最速は169キロで、科学的にはほぼ限界と言われているそうです。でも佐々木投手なら、170キロ以上、出せる感覚はあるものですか。
「今は、その感覚は程遠いかなとは思います。けど、5年後、体つきとか、ぜんぜん違うと思うので、その時、どう感じているかで(投げられるかどうか)決まってくるのかなと思います」 ――大谷投手も170キロを目指しているそうですが、大谷投手より先に投げたいですよね。 「まあ、僕は、170キロの前に、165キロ(大谷翔平の日本記録)を」 ――前半戦の最後の試合、日本ハム戦で、公式戦最速となる157キロをマークしました。後半戦は160キロ台も見られそうですね。 「わかりませんが、だんだん出力も上がってきて、自分の感覚と球速が一致するようになってきたのかなとは思います」 ――よく聞くことですが、やはり、つい球場の球速表示は見てしまうものですか。 「バックネット裏に表示される場合は、見ちゃいますね。(バックスクリーンを)振り返ってまでは、見ないですけど。球速がすべてではないんですが、自分の感覚と比べてみたいので」
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限界に近い感じでボールを投げると、腕が飛んでいく感覚があるなんて初めて聞きました。凄い感覚ですね。
これまでスピードをセーブして投げているのかと思いましたが、それよりは、先発投手であるかぎり、長いイニングを投げるため7、8割程度で投げているということが分かりました。ということは、投げようと思えばいつでも160キロは投げられるのかもしれません。腕が飛んでいく感覚で。笑
中日とのエキシビジョンマッチ(8/3)ではありましたが、初登板以来最速158キロが出ました。
後半戦はいよいよ中6日で投げる可能性が出てきています。
しっかりと応援したいと思います。
ではまた(*^^)//
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