後半戦がスタートし、ロッテも貯金を作れるようになり、この男が、今後のペナントの行方を左右すると言っても過言ではないと思いながら、この日、真剣に、そして集中して彼の投球を見守った。
制球は悪くない。フォークの落ちも。
でも、なんだ? 宮城の球場のスピードガンは壊れているのか? それとも朗希の球が走ってないのか?
そんなことを考えながら試合を静観。
味方が2点先制しイイ感じ。その裏いきなり1点を取られましたが、まあ、大丈夫でしょう。そう思っていたら、4回に雨が激しくなり、朗希が投げている途中で中断‥。
なかなかリズムが取りにくかったでしょうね。
2点リードしていたのに、雨の中、ばたばたと連打を打たれ、5回途中、4点を取られて途中降板。KOという形になりました。自責点は5で朗希も人の子、ワーストタイの失点で2敗目となりました。
【ジャムJiの目】
この日の佐々木朗希は、ジャムの目にはいったいどう映ったでしょうか。
この日の解説:野口氏は「よくもなく、悪くもない感じですね」と微妙な表現をしていましたが、私は1回を見て、悪く感じませんでした。その理由はまず制球がとてもよかったこと。松川捕手の構えたところにほぼ行ってる感じがしました。また、フォークの落ちも悪くなく、実況や解説者も落差があると伝えていました。さらに、カーブやスライダーも効果的に使い、初球を120キロ台のカーブから入り、2球続けるなどの工夫が見られ、1点以上は取られないと感じていました。
ただ、スピードが出ません。一般の剛球投手なら、155キロ前後で、十分威力があるのでしょうが、この日の朗希のまっすぐの最速は158キロ。160キロを計測しない試合はこの日がはじめてで、物凄く、物足りなさを感じたのは本心です。
ストレートはどうした?
5回に打たれたまっすぐは156kmで、その前に投げたまっすぐの球速は150km。こんな遅い!まっすぐは今季初めてです。(普通の投手なら速いんでしょうが)
この日のまっすぐの平均球速は155.43kmで今季最遅。ストレートは速さではなく伸びと言われますが、この日の楽天バッターにしっかり捉えられるストレートも多く、伸びもなかったと言わざるをえません。
ただ、楽天のバッターの集中力は素晴らしいものがありました。2ストライク後の朗希のかなりいいフォークにバットを出さず、ボールの見極めがよかっただけでなく、ストライクを取りに行ったフォークは確実に芯で捉えていました。
こうしてみると、打たれるべくして打たれたということでしょうか。
でもね。やっぱり雨があきまへんわ。
途中の中断は、間違いなくリズムはくずれますよね。今日の敗退は、雨のせいにしていいですか。
本人の試合後のコメントです。
「雨もあって難しかったんですが、途中までは粘りながら投げれていましたが、全体的に精度が良くなかったので、打たれるべくして打たれたなという感じで悔しいです」
7勝目が遠いですね。
防御率も1.89といっきに後退してしまいました。
それでも、
こんなことで終わる朗希ではありません。
次の登板に期待しましょう。
ではまた(*^^)//