オリックスの徹底したバント揺さぶり作戦にも動じず、朗希はとても落ち着いた投球をしていました。
4回まではパーフェクト! 早く味方打線よ点をとってくれーっ!と祈る気持ちで朗希の投球を見守っていました。
5回オリックス頓宮選手に投じた真っすぐが胸元をかすめるようなボールになり、これが死球判定。今日はこれだけですよね。これが不運で、のちのヒットとぼてぼての当たりから失点1に結びついてしまいました^_^;
それでも4連勝中の好調ロッテ打線だから‥と信じて得点を待ちましたが0が積みかさなるばかり‥
9回裏になり、さよならなら朗希の完投勝利だぞ、と思ったところ、ナイス山口選手のバッティング! ノーアウト2塁で、最悪でも同点を信じました!
バントで送って3塁へ。ふぅ‥外野フライ一つ打てないのなら、スクイズでどうだったか‥
結局0-1で負け投手になってしまいました。
朗希がいい投球をしていただけに、この日の攻撃はしょぼさを感じずにはいられませんでした。
【ジャムJiの目】
相手のまっすぐねらいの早い仕掛けということもありましたが、9回完投で97球。素晴らしいマダックス投球だったと言ってよいでしょう。
◆今日の光るポイント
スライダーでしょうね。フォークも切れていましたし、ストレートも随時150キロ台後半を計測していましたが、私のこれまでの朗希を見るかぎり、この日最もスライダーを投げていたと思います(13/97球)。このスライダーの制球力が高く、まっすぐ狙いのオリックス打線は手を出さず、有利なカウントになることが多かったです。スライダ―2スト後のフォークはまっすぐに見えるのでしょう。狙った通りの三振が随所で取れていました。佐藤捕手がいいと感じての配球かと思いますが、今後も今日のようなスライダーは絶対有効だと思いました。
◆ギアの切り換え9回のMAX161キロ
豆潰し以来、ネットでは、朗希の球が遅くなった、とか、伸びが無い、なんてネガティブ発言が多く見られるようになりましたが、今日の投球を見てそれは違う、と感じました。朗希は登板前の目標コメントで「長いイニングをできるだけ投げたい」としていて、スタミナ配分などを考えながら、100球を投げる感覚を掴もうとしているように見えました。だからボールが続いた後は155キロぐらいのまっすぐでストライクを取りにいくこともありましたが、随所に157~159キロのストレートを投げていました。
そして、9回、ここは絶対打たれてはいけないとした2塁に走者を置いての頓宮選手に投げたまっすぐは、痺れましたねぇ。この日最速を160キロ、161キロと更新しての投球でした。9回94球目にMAXですよ。ジャムの目には、やはり1回から飛ばそうとするなら、163キロぐらいは今でも出ると考えます。
◇
私の好きだった江川氏が言っていました―「ホームを踏ませなければいいのであって、全員に全力で投げる必要はありません」と。 また「勝ち星は、運、不運もあります。1失点で負ける日もあれば、すみ1で勝つ試合もあって、あれは最高ですね」と。すみ1というのは、味方打線が1回あたりに1点を取って、その後、追加点が無く、それでも0に抑えて完封で勝利をあげる試合を言うようです。
この日はきっと悔しい思いをした負けでしょうね。でも、前々回、野手のおかげで勝ち投手になった試合もあるので、五分としましょうか。
ただ、チームとして朗希で借金返済0にならなかったのは、計算違いだったかも。
試合後の朗希のコメントを紹介しますー「球数少なくいけたことが結果的に完投につながりました。シーズン終盤で今日のように完投できたことはすごく意味のあることだと思います」。セーフティーバントの“奇策”で揺さぶられたことについて「ちょっとビックリしました。しっかり(バントの)アウトを取れて自信になりました。引き続き長い回を投げて、今日みたいな無駄な死球をなくしていければと思います」
プラス思考でよろしい。
あと4試合は投げれるか。
なんとしても10勝はしてほしいっす。
来週も、心を込めて応援します。
ではまた(*^^)//